消えゆく方言

中国南方の大都市、広州の子供やティーンネージャーが広東語を話さなくなってきているとのレポートです。

広東語は中国南方で使用されている方言です。香港やマカオでも使われており、6000万人の話者がいます。

しかし、最近は「普通語」と呼ばれる標準語を使用することが推進されており、学校でも普通語を使用するよう指導されているため、子供や若い世代は段々と広東語を話さなくなってきているとあります。

なお、広東省では他にも「客家語」や「潮汕語」という方言があり、いずれも相互にほとんど通じません。同じ地域に方言が複数あり、しかも相互に全く会話にならないという感覚は不思議なものがあります。

更には中国ではその他多数の方言があり、普通語を使用しないと中国人同士でも会話ができません。従って始めから普通語さえ話せば日常生活に支障はないのですが、言語とは個人のアイデンティティや、その方言が話される地方の文化とも密接な繋がりがありますので、方言が段々と消えゆくのは上の世代からすれば複雑な思いがあると感じます。

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